其の1 「小説の家」を読む
こんにちは。
何となく外に出れそうな気分になったので、ぷらぷら歩いてお茶しに行きました。
で、新潮社から出ている「小説の家」という小説のアンソロジーが置いてあったのでパラパラ斜め読み。
円城塔氏の作品がありました。
でも僕は今まで彼の作品が苦手だったんです、だってわけ分かんない数式が出てくるんだってばよ。あと表現として一風変わったことしてるから読みにくいこと山の如し。
眼にクルんだってばよ。
そんなこんなで避けてはいたのですが、好きなエピソードが一つあります。
それは、同じ経緯でデビューし僅か二年で逝去された伊藤計劃氏の遺作を引き継いで「屍者の帝国」として刊行させたこと。原作まだ読んでないけど映像は観て、SFスチームパンク大英帝国ど真ん中な世界観が好きでした。死んだ友人の遺志を引き継いで「21gの魂の証明をする」なんていう設定あたりは、実際どうかはさておいて、作家とキャラのイメージがダブって見てしまいました。
そういう周辺情報は好きだけど、作風が新時代過ぎて息切れして挫折した身としては、うーむと悩ましい気持ちになりながらアンソロジー読みました。
最初は案の定「手帳」一個のために宇宙とか出てくるしどないなっとんねん、この人の脳みそは!これだから理系は!とかウダウダ思いながらも、妙にスラスラ読めるなーとなりまして…
なんつーか、結論は一つしか思い浮かびません。
この幸せ者め!!!笑
ほんと意外過ぎて別の意味で驚きました、さすが作家さんはやることが違いますね。
2016年の刊行だったはずなんで、確か時期的にはその数年前なんすよねー。
ええ、まぁ何の話かはせっかくなんで読んでみればいいと思います。
まさかアンソロジーが円城塔作品の入口になるとは思いもしなかったなー。